【音声サンプル付】レビュー:HyperX SoloCast |無駄なくシンプルだけど高音質なマイク

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目次

シンプルかつコンパクトなマイクが欲しい方に

今回は、HyperXシリーズの1つ、コンパクトでシンプルな機能の SoloCastについて、実際に使用してきた体験談をお話ししていきます。
SoloCastの導入を検討中の方で、実際の商品について気になっている方はぜひお読みください。

私がSoloCastを購入してみたきっかけは、知人から「できるだけシンプルだけど音質が良くなるマイクってありませんか」と相談を受けたことでした。
当時すでに、同じHyperXシリーズのQuadCast S を持っていましたが、SoloCastのシンプルさがどれくらいなのか、それを試してみたくなり、購入に踏み切りました。

実際に使った感覚としては、とことんシンプルだから迷わない(迷いようがない…)でした!

マイクスタンドまで含めても、500mlのペットボトルより小さいサイズ感です。

USB接続だから扱いが簡単!

オンラインで音声通信をするとき、USBでつなぐだけで使える手軽さや便利さは、初めてマイクを使う人にとって費用面でも必要な知識の面でもハードルを下げられます

その理由としては…
オーディオインターフェイスなどの機器が不要
・オーディオインターフェイスの扱い方の知識が不要なので、買ってからすぐに始められる

という点があげられます。

オーディオインターフェイスは、主に音声の入力や出力について調整するための機器のことなのですが、USBで接続するタイプのマイクには、この機能が最初から組み込まれています
つまり、マイクの値段の中にオーディオインターフェイスのぶんが含まれている…という言い方もできるのです。

マイクの中に納まるわけなので、機能性という点ではもちろん限られている部分はあります。
それでも別途機器の購入が不要なのは、費用の面でも、机のスペースをとらないという点でも、メリットになります。

SoloCastの場合、付属するケーブルはマイク側をUSB type-C、パソコン側はUSB type-Aで接続します。

ワンタッチで使いやすいミュートボタン

急な訪問者や、家族の声など…とっさの時に音声をミュート(消音)する機能は、あると便利です。

SoloCastのミュートボタンは、マイク上部に丸いスイッチがあり、軽く触れるだけで反応してくれます。
ミュート機能がオンになった場合は、マイク全面にあるライトが赤く光るので、視覚的にもわかりやすいです。

マイクスタンドの可動域が広い

SoloCastのマイクスタンドは、他のマイクのように後ろに傾けるだけでなく、左右にもそれぞれ90°ずつの可動範囲があります。

特に左右にここまで広く倒せるマイクスタンドは、なかなかお目にかかれないように思います。

音質はCastシリーズの上位にも負けません!

このマイクの最大の売りでもあるのが、音質の良さです。
音がクリアで、距離さえ合っていれば上位のマイクにも負けない音声を伝えてくれます。

↑マイク正面から距離別

音を拾いやすい方向(指向性)が単一のみ

マイクには、音を拾いやすい方向が切り替えられるものがあるのですが、そうした音の拾いやすい方向のことを、指向性(または極性)と言います。
Solocastは前方の特定の範囲のみ(単一指向性、カーディオイドともいう)になっています。

単一指向性のマイクは、音を拾いやすい方向が決まっているのでそれ以外の角度からの音は音量が低く、こもったような音になります。

↑マイク側面・後方とキーボード

単一指向性は、一人で話すことに向いている設定ですが、そもそもこのマイク自体がそうした利用に向いているものですから、余計な機能を省いた…という点で、こうした面も価格を抑えることにつながっていると思います。

マイクアームにつなげるための穴は、マイク底部に

マイクアームをお使いになるとき、マウントアダプタなどの付属品を使うケースが多いのですが、SoloCastはシンプルなので、最初からマイクの底に内蔵されています。

3/8インチおよび5/8インチの規格に適合するので、マイクのマウント(マイクを支えているリングの部分)から外せば、大抵のマイクアームにそのままつけることができます。

デメリットになるところもあります

非常にシンプルな構成になっているだけに、デメリットになるところは次のような部分です。

コンパクトなので、口元から遠く・デスクに近くなりやすい

小型でコンパクトで置き型なので、設置場所次第では、実際に話すときに口元から遠くなってしまうことがあります。
そうなると、音量を調整する機能がマイクについていないので、少し遠くから話しているような音声になりがちです。

また、デスクに近いということは、キーボードの打鍵音が入りやすいという弱点も抱えています。
音をしっかり拾ってくれるマイクなので、そのぶんノイズも拾ってしまいやすいのです。

このため、快適に使えるようにするには、マイクアームがあったほうが便利かもしれません。

※マイクアームがあったほうが便利なのは、他のマイクでも同じですので、Solocastに限ったことではありません。
ただし、Solocastが小型でも音をしっかり拾うマイクだからこそ、マイクアームの有無の効果が大きいかなと思います。

ご利用の環境がほとんど通話のみで、マイク使用時にキーボードを使わない方にとっては、それほど影響はないかもしれません。

ゲイン調整の機能がない

先ほども書きましたが、このマイクにはゲイン(音の感度・音量)を調整する機能がついていません。
ですから、マイクと口元との距離の差がダイレクトに反映されます。
5~10cmあたりの距離だと、最もパフォーマンスを発揮してくれるように感じますが、20cmを越えると遠くで話している感が強くなっていきます。

まとめ

SoloCastの良さは、とにかく音質だけ一定の質を確保しながら、シンプルな構造で価格を抑えてあるところです。

・USB接続で簡単
・ミュートボタンつき
・マイクスタンドの可動範囲が広い
・音質も上位シリーズに負けない質を確保
・マウントアダプタ―は最初からマイクに内蔵
・単一指向性のみの設定なので、扱い方がシンプル

・小さいぶん、口元に近い位置を確保しづらく、キーボードの打鍵音を拾いやすい
・ゲイン(音量)調整の機能がついていない

ノートパソコンに内蔵されているマイクや、かなり低価格で買えるマイクに比べると、SoloCastはっきりと音質でも差を感じていただけると思います。
シンプルでコンパクトなマイクで、通話がメインな方にとっては、コスパに優れた製品だといえるでしょう。

HyperXシリーズでより多機能なマイクをご検討中の場合には、ぜひ次の記事もご覧ください。

HyperXシリーズ以外も含めた色々なマイクの比較記事はこちら。

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この記事を書いた人

元理学療法士で、現在はセラピスト兼コーチングのコーチとして活動中。

お仕事の現場で関わった人や、パソコン周辺機器などで相談にのってきた方々、オンラインでの交流を通じて仲良くなった方など、
いくつもの人たちから「実際に使っている機器について詳しく教えてほしい」というお声をいただいて、このサイトが生まれました。
特に音声関係を中心に、お伝えしています。

皆さんの疑問やお悩みの解決に少しでも役立つように、整理してお届けしていきたいと思っています。

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