【音声サンプル付】レビュー:HyperX QuadCast S |欲しい機能がそろっている万能マイク

※当サイトは、アフィリエイト広告を利用しています

目次

HyperX QuadCast Sの使用体験レビュー!

マイク選びで失敗したくない。
でもどんな機能が必要なのかわからない。
特に音質については気になるけど、音質ってどうすればわかるの?

そんな思いをお持ちの方に今回オススメするのが、HyperX QuadCast S

マイクのおすすめランキングや、YouTuberさんの配信でも使っている人をよく見かけます。

QuadCast Sを一言で表現するなら、まさに万能タイプ
必要な機能から、あると便利な機能まで一通り入っていて、しかも高音質!

私はこれまで、オンラインでの雑談から仕事まで、色々な場面でマイクを使っています。
最初はスピーカーとマイクが一体になっているヘッドセットを使い始めて、最終的に3台目から音質が気になり、色々なマイクを買って試しました。現在メインで使っているマイクで6台目です。(ヘッドセットも含めたら9台目…)

また、自分自身が使うだけではなくて、友人や知人に頼まれてオンラインの仕事(ZOOMなどのWEB会議も含む)で使えるマイク選びのお手伝いをしてきた経験もあります。

TEA

実際にマイクを買った友人も、とても喜んでくれました!
お客さんから「イイ声ですね♪」と褒められたという方もいました

そんなマイク選びの経験から、QuadCast S特にオススメの1台なので、今回詳しくご紹介したいと思います。

初めてのマイク選びなら重要!USB接続だから扱いが簡単!

「マイクの扱いって、なんだか難しそう…」
そんなイメージをお持ちの方は、いませんか?
カラオケなどでマイクを握った経験はあっても、実際にパソコンにつないで使うにはどうしたらいいのか…。
特に初めてのマイク選びの場合には、気になる人も多いのではないでしょうか。
調べると色々な種類のマイクが出てくるから、余計に迷いますよね。

そんな人にとって、USBでつなぐだけで使えるタイプのマイクだと、費用面でも必要な知識の面でもハードルをグッと下げられます

どうしてハードルが下げられるのか?
その最大の理由が、オーディオインターフェイスという機器が不要という点にあります。

オーディオインターフェイス(以下:オーディオI/F)は、主に音声の入力や出力について調整するための機器のことです。
機能としては、マイクから伝わる音声を各種機械につないだり、コントロールする役割を持っています。
USBで接続できないタイプのマイクをオンライン通話で使用する場合、必ず買う必要がでてきますが、何しろ値段の幅も広いうえに、製品の数も多くて機能面はマイク以上に選ぶのが難しい…。

ですがUSBで接続するタイプのマイクには、この機能が最初から組み込まれています
マイクの中に内蔵されているので、機器選びの手間もありませんし、調節も簡単なものが多いです。
またUSB接続マイクは、マイクの価格にオーディオI/Fの価格も含まれている…という言い方もできます。

そういう意味で、お値段の面でもハードルが下がります。

もちろんデメリットとして、オーディオI/Fをマイクの中に納めなければならないので、安いマイクだと機能が限られていることもあります。
それでも別途機器の購入が不要なのは、費用の面でも、机のスペースをとらないという点でも、メリットになります。

実際にQuadCastとパソコン本体をつなぐときは、付属のUSBケーブルを使用します。
ケーブルは、マイク側をUSB type-C、パソコン側はUSB type-Aで接続します。

QuadCastSのケーブル

付属のケーブルの長さは3mありますので、デスクの上で使用するぶんには、長さが足りずに困ることはまず無いと思います。

音声ミュート機能がワンタッチで使いやすい

マイクの各機能のなかで、最も使用頻度が高い可能性があるのは音声ミュート(消音)機能だと思います。
休憩で少し席を外したいときや、宅配などで人が来たなど…。
色々なタイミングで、音を消したい場面って出てくるものです。

そんなとき、簡単に感覚的に扱えるのが、QuadCastのマイク先頭部分にあるミュートボタンです。

このミュートボタン、特にいいのが操作が一瞬なところです。

パソコン上で使用中の通話ソフトでミュート機能をオンにするには、マウスやタッチパッドを触って、そこからカーソルをミュートに合わせて…というひと手間が、どうしても発生します。
その点QuadCast のミュートボタンは指先ひとつで、軽くタッチするだけで反応してくれるので、操作が一瞬で完了します。
センサーの感度が良いので、指がスイッチに触れるか触れないかあたりの位置でも反応してくれます。
マイクに触らないでミュートにできると、通話相手にもノイズを聴かせてしまうことがなくて助かりますね。

実際にミュートができたかどうかは、マイクのライトが消えるので視覚的にもすぐわかります。ミュート機能を切ったらライトがつきますので、いまONとOFFのどっちなのかで迷う心配もありません

※複数の方で確認したのですが、ZOOMを使用しているときにQuadCast Sのミュートボタンでで音声をミュートすると、ZOOMの画面上ではミュート機能は入っていない状態で表示されます。
表示上はミュートになっていないのですが、実際には相手側には音が聴こえません。
マイクのライトが消えるのでそれで判断できるのですが、マイクが画面内に映らないこともありますし、ミュート中なことを確実に伝えたい場合には、ZOOM側のミュートボタンも押しておくといいかもしれません。
顔出しなしでやっている場合は、特に意識してみることをオススメします。
逆に言えば、相手に知られずにそっと音声ミュートが使えるという便利さもあったりします。

マイク底部のゲイン調整ダイヤルで、簡単に音量の調節ができる

完全に音を消してしまうミュート機能とは別に、マイクの感度を切り替えて音量を調整することで、相手への聴こえ方をコントロールできるのが、マイクのゲイン調整です。

ゲイン調整は、マイクが音を拾う範囲をある程度絞り込む機能になります。
この後にご説明する指向性が、マイクが音を拾う方向の切り替えなのに対して、こちらは指向性で設定された方向からさらに、音の拾いやすい範囲を絞り込む機能になります。

ですから、ゲイン調整は簡単に音量を変化させられる機能と思っていただいても大丈夫です。

ゲインの調整についても、マイク導入後にソフトを入れてコントロールしたり、パソコン側でマイク音量設定で変更する…ということもできますが、
ここでもやはり、ダイヤルをまわすだけで簡単に操作できるところがとても便利!

QuadCast Sのゲイン調整ダイヤルは、マイクの底の部分についています。

同じようなところにゲイン調整ダイヤルがあるマイクは他にも存在しますが、QuadCast Sは目盛りがついていてわかりやすく最大や最小まで回すとそこで止まってくれます
細かいところですが、設定がすぐに視認できるのは便利です。

さらに、ゲイン最大と最小では、音量にもかなりの差がでます。
ゲイン中間位置と最小での音量比較サンプルを入れておきますので、よかったらお聞きになってみてください。

ゲイン調整のダイヤル自体は、それほど頻繁に触れるところではないかもしれません。
ですが初めてやり取りする場合や、相手の環境によっては操作が必要な場面があったりします。
今ゲインがどこに設定されているかが視覚的にわかりやすい点は、オススメできるポイントになります。

マイクが音を拾いやすい方向の切り替えも、4つに切り替えられる

マイクには、音が入りやすい(音を拾いやすい)方向があり、それを指向性(しこうせい)とか極性(きょくせい)と呼びます。
安いマイクだと基本的に無指向(マイクのどの方向からも音を拾う)のものが多いですが、場合によっては単一指向性(マイク前方の、一定の角度だけ拾いやすい)になっているものもあります。

QuadCast Sの場合、この極性を4つの種類に切り替えることができます。
切り替えは、マイク背面についているダイヤルを使用します。

QuadCastSの極性の位置

基本的には、単一指向性(「カーディオイド」と呼ばれたりもします)で設定することが多いかと思います。
この場合、マイクの裏側からの音はまったく拾わない…というわけではありません。マイクに近いところで話せば、けっこうしっかり音が入ってしまいます。

ただそれでも、マイクとの距離が離れていった場合には、マイク正面の一定角度以外の音は、比較的拾いにくくなっています。

実際に側面や後方から話した場合の音声サンプルはこちら。
※音が小さいのでヘッドホン等推奨

コンデンサーマイク自体が、もともと音を拾いやすいマイクなので、家庭の生活音や他人の声が入りやすい場所で使う人にはあまり向かない面がありますが、それでも無指向でどこからでもしっかり音が入ってしまうよりは設定する意味があります。

会話する相手のストレスを減らすという意味でも、単一指向性が選べるところは、オススメポイントです。

ノイズ軽減のポップフィルターが、最初からマイクに入っている

マイクに向かって話しかけると、マイクに息があたることがあります。
特に、パ行やバ行など、息が強くあたりやすい発音では、「ボッ」とか「バフッ」といった感じで、息を吹き付けたような音が入ってしまう場合もあります。

ポップフィルターは、そうした息がマイクにぶつかるときのノイズを軽減してくれる効果があります。
もちろん、そうしたノイズを完全にとるわけではなく、あくまで少し減らすという程度です。
ただポップフィルターには、単にノイズ対策だけでなく、マイク内部の精密な部分に息が直接当たらないようにすることで、機械の故障を減らすという効果もあるとされます。

QuadCast S には、そんなポップフィルタ―が最初からマイク内に取り付けられた状態から使い始めることができます。
自分でマイクにつける作業がないのは、嬉しいですね。

ポップフィルターは付属していないマイクというのもありますから、別途購入して取り付けたりするコストの面でも優秀です。

防振のショックマウントが最初から付属

キーボードを打ったときの振動や、マイクを少し動かしたときの振動など、不意にマイクに衝撃が伝わることがあります。
ショックマウントは、そうした揺れや振動がマイクに伝わることを軽減する機能があります。
QuadCastSの場合、下の画像で中央部の赤い丸で囲ったところがショックマウントです。

もともとコンデンサーマイク自体が音をしっかりと拾いやすいので、ショックマウントのない状態だと、想像以上にカタカタとノイズ音を拾ってしまいます

この点についても、QuadCast Sは最初からショックマウントが付属しているので、新しく買って用意するという手間がありません。
もちろん、ショックマウントがあれば振動を完全に防いでくれるというものではないですが、直接振動がくるのとでは違いがあります。

ガタガタとキーボードの打鍵音などが伝わると、通話のお相手に想像以上にストレスを感じさせてしまうことがあるかもしれません。

通信相手に不快な思いをさせないという点でも、最初からついているところはオススメポイントです。

マイクのライトも自由に設定できる

マイクの見た目に関することですが、マイクの導入をお仕事で考えている人の場合、ゲーミングのように虹色だったりカラフルに光る設定というのは、逆にイヤという人もいらっしゃるかと思います。

QuadCast Sの場合、HyperX社が公式で出している「HyperX NGENUITY」というソフトをダウンロードしてくることで、ライトの種類や光り方などを自分で変更することができます。

QuadCastSのライトいろいろ。消灯状態や単色のみで光らせることも可能です。

点滅したりグラデーションに光らせたりで気分を上げるという使い方もありますが、単一の落ち着いた色に設定することで、安定した使い方をすることもできます。
しかもソフトで一度設定しておけば、次にまた使用するときにも自動で設定を再現してくれます。

ライトが要らないや…という方の場合、光らせないという設定も選べます。(画像の左上がライトOFFにしたもの)
ただし、光らせない設定の場合はミュートボタンが働いているかどうかが視認できなくなるので、その点で不便があります。その点はご注意ください。

このライト設定を自分で操作できるところは、落ち着いた環境が欲しい私にとっては、地味に嬉しいポイントでした。

マイクアームに取り付けるためのマウントアダプタ付き

マイクを使う方の中には、マイクアームを使用したいと考えている方もあるかと思います。
そんなときに必要になるのが、マウントアダプタです。

取り付けも固定部のネジを回して取り換えるだけ…なので、難しくはありません。
付属のマイクスタンドから取り外して、代わりにマウントアダプタを付けるだけ。

付属のマウントアダプタは、3/8インチと5/8インチという規格に適合していますので、マイクアームをご利用になる場合はご確認ください。
この2つの規格に適合するなら、大抵のマイクアームで使うことができるので安心です。

今はマイクアームを使用していないけど、将来的には導入を検討したい…という方にとっても、便利です。

ちなみに私もQuadCast S をマイクアームに付けて使用していました。
私が使用していたマイクアームはElgato(エルガト) Wave Mic Arm LPという製品ですが、特に困ることなくしっかり装着させることができました。

QuadCast S のデメリットは…?

ここまで、QuadCast S のメリットの部分をお話ししてきましたが、デメリットは何でしょうか?
個人的にデメリットと感じている部分を2つ、お伝えしたいと思います。

サイズが大きい

マイクのサイズが大きいのは、このマイクの特徴でもあり、やはりデメリットです。
付属のマイクスタンドでデスクに置くと、なかなかの存在感があります。

本体だけでも、500mlのペットボトルに近いくらいのサイズ感です。
写真で比べると、その大きさがお解りいただけると思います。

ちなみに、マイクスタンドを外したマイク+ショックマウントの重量は、約420gです。

周囲の音を拾いすぎることがある

もう一つ、QuadCast S を使っていて気になったのが、高性能なコンデンサーマイクであるため周囲の雑音も拾ってしまうことがあるという点でした。

どれくらい音を拾っているかというと、たとえば音声収録中にゲインの設定をうっかり上げ過ぎてしまったとき、デスクトップパソコンの冷却ファン(扇風機)の動作音が入ったことがあります。
録音をした後に気付いて、こんな音まで拾うのかと当時は驚きました。

この点については、ゲインの調節によってある程度防ぐことが可能です。
ただし、外部から入ってくる音がもともと大きい場合には、ゲインの調節だけでは防げない面もあります。

マイクの性能が良いからこそ起こる問題ではありますが、環境が合わない場合にはせっかくの機能を生かせないという人もいるかもしれません。

HyperXのCastシリーズの中では一番高価

キングストンテクノロジー社が出しているマイクのHypesXシリーズには、SoloCastDuoCastQuadcastQuadCast Sの4つがあります。

価格も順番に、SoloCast<DuoCast<Quadcast<QuadCastS になりますので、一番安いSoloCastと比べるとなかなかのお値段に。
この価格の高さは、選ぶ際に1つのデメリットにはなると思います。

初めてマイクを購入する方の場合、QuadCast S の価格にはためらうことがあるかもしれません。
他にも似たような価格帯で少しでも安いものがあれば…というお気持ちが出ることもあると思います。

ちょっとご注意:QuadCast Sと QuadCastの違い

HyperXのマイクを探していると、SoloCast、DuoCastのほかに、QuadCastQuadcast Sが出てくると思います。

このうち、QuadcastとQuadcast Sについては、基本的に性能面ではほぼ違いがありません
唯一違うのは、マイクのライトの仕様についてです。

Quadcast Sはライトの色や光り方を自由に変えられるのに対して、

Quadcastは赤色単色でしか光りません。赤色以外の色で光らせることもできません。

このライトの設定についての差が、価格差になっています。

もし、赤色で光るままでいいな…と思う場合には、その他の性能で変わらないQuadcastのご購入を検討していただくと良いと思います。

ライティングも変えて、気持ちの面でも楽しみたいと思われる方の場合には、Quadcast Sがオススメになります。

まとめ

いかがでしたか?
QuadCast S は、いま出回っているマイクでやれそうな機能が一通りそろっている、万能タイプのマイクです。

QuadCast S のオススメポイントは次の通りです。

・USB接続で簡単
・音声ミュート機能がワンタッチで簡単
・ゲイン調整ダイヤルで音量調整が簡単
・マイクの指向性の切り替えも4つに変更可能
・音声ノイズ軽減のポップフィルターが最初から内蔵
・防振のショックマウントが最初から取り付けられている
・マイクのライトの色や光り方を変更できる
・マイクアームに取り付けるためのマウントアダプタが付属している

反対に、デメリットになりそうな面は以下の通り。

・サイズが大きいので、置き場所がない場合には困るかもしれない
・性能が高いため、音を拾いすぎてしまうこともある
・他のHyperXシリーズに比べると価格が高い

良いところ・悪いところ、それぞれをお考えになりつつ、ご自身の生活に合うマイクかどうか、ご検討いただければと思います。
個人的には、色々と似た価格帯のマイクと比較してみても、完成度も満足度も高いオススメの一台です!

QuadCast S の導入で、皆さんの声が本来持つ魅力が損なわれることなく届いていきますことを、願っています。

色々なマイク比較の記事はこちら。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

元理学療法士で、現在はセラピスト兼コーチングのコーチとして活動中。

お仕事の現場で関わった人や、パソコン周辺機器などで相談にのってきた方々、オンラインでの交流を通じて仲良くなった方など、
いくつもの人たちから「実際に使っている機器について詳しく教えてほしい」というお声をいただいて、このサイトが生まれました。
特に音声関係を中心に、お伝えしています。

皆さんの疑問やお悩みの解決に少しでも役立つように、整理してお届けしていきたいと思っています。

目次