【レビュー】マイクアーム:Elgato Wave Mic Arm LP

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上から吊るさないマイクアーム

マイク購入時に付属していたマイクスタンドを使っていて、置き場所をとることや、キーボードの打鍵音などデスク上の衝撃音などが入りやすい…といった悩みをお持ちの方はいらっしゃいませんか?

当ブログサイトではUSB接続のマイクをオススメしていますが、その場合はほとんどがコンデンサーマイクです。

コンデンサーマイクは音質は良いマイクなのですが、扱いが繊細で、広域の音を拾ってしまいやすい傾向がある製品です。
ですのでキーボードやゲームパッドなどのカチャカチャした打鍵音だけでなく、マウスのボタンをクリックする音や、うっかりマイクスタンドに触れてしまった振動音までも、入ってしまうことがあります。

そんな繊細なマイクたちを、ノイズの発信源から遠ざけるだけでなく、口元に持ってくることでベストな音の入る距離に持っていきやすいようになるアイテム。それが、マイクアームです。

マイクアームはマイクを固定して吊り下げたりするだけでなく、様々な角度に動かして作業環境を確保したり、あるいは口元にうまく近付けて声を拾いやすくするなどの役割があります。

ご利用の環境に合ったマイクアームを使うと、ノイズの入りにくい環境が作れるだけでなく、マイクの位置の変更も簡単になるなど快適になります。

本日はその中でも、私が現在使っているElgato Wave Mic Arm LPをご紹介します!

マイクアームの選び方

マイクアームを選ぶにあたっては、次のポイントをそれぞれ確認していく必要があります。

・マイクアームの種類
・デスクへの固定方法
・アームの長さ
・耐荷重
・マイクアームの可動域

それぞれ、詳しくみていきましょう。

マイクアームの種類

マイクアームには、グースネックタイプデスクアームタイプの2種類があります。
デスクアームタイプの中にはさらに、マイクを上から吊り下げるような形で使うもののほか、モニターの下から回せるような、低い位置からマイクをもってくることができるロープロファイルというタイプもあります。

・グースネックタイプ

グースネックタイプは、こちらの写真のようにアーム部分が自由に動かせるようになっています。
どの位置からでも曲げられるので、配置のアレンジがかなりできるという利点と、全体的に価格の安い製品が多いという特徴があります。

その一方で、アーム部分の強度はそこまで高くないため、マイクの重量が大きくなると安定した位置を保つことが出来ず、時間と共に垂れ下がってきてしまうこともあります。
また、自由なぶん一度動かすと、アームのねじれ癖などから毎回同じ位置に戻すこともやりにくい傾向があります。

ご使用のマイクが小型・軽量の場合に限り使えるタイプです。


・デスクアームタイプ(通常型)

デスクアームタイプは、主には机に固定したのち、マイクを上から吊り下げるような形で使うマイクアームになります。
Youtubeなどで、配信者の方の画像でマイクが上から吊り下げられているものをご覧になったことがある方も、きっと多いのではないでしょうか。

アームの固定力もあるため、幅広いマイクに対応して使えるものが多く、またマイクの位置がキーボードなどから離れるので、ノイズは拾いにくいという利点もあります。
ただ、上からつるすことで使う場合、たとえばzoomなどのオンライン会議ツールでは、カメラの中にマイクとマイクアームが映り込んでしまう可能性が高く、見栄えについて気になる場合には要注意となります。


・デスクアームタイプ(ロープロファイル型)

ロープロファイル型は、マイクアームの構造上、低い高さからマイクの取り回しができることが利点です。
私が今使っているマイクアームもこのタイプです。

こんな感じでマイクを下から支えてくれるので、通常型と異なりzoomなどWEB会議の際にカメラをオンにした場合でも、マイクが映り込む範囲を下げたり、場合によっては完全に映らずに使うこともできます。
アームの可動域が水平面に対して広いので、デスクの様々な位置からちょうどよい位置にあわせやすいことも利点だと思います。

デメリットとしては、低い位置にマイクがあることから、設置場所次第ではキーボードの打鍵音などがやや拾いやすいこと、また環境次第ではキーボードを打つ際に体の前にアームが来て、邪魔な場合があるなどが挙げられます。

デスクへの固定方法

デスクに固定する方法は、基本的にクランプ式といって、下の写真のような形でネジを締めながらデスクの天板を挟み込んで設置するものが主流です。

この場合は机の厚みが必要で、またクランプの開口部がどれくらいの机の厚みまで対応しているかを、調べる必要がああります。

このほかにもデスクに取り付け用の穴があれば、その穴を通して挟むような形もありますが、その場合は最初からデスクに穴があることが必要ですので、十分に確認のうえ、購入してください。

マイクアームの長さ

アームの長さには正確に決まった規格というものがありません。ですので、購入する商品ごとに、可動部ごとにどの程度の長さがあるのかを調べることも大切です。

マイクアームは、基本的には70cm以上の長さになっている商品が多いので、それを基準に考えることになりますが、マイクアームを最大まで伸ばして使うというシチュエーションは、ほとんどないと思いますので、基本的には可動部で折り曲げて利用することになります。

マイクアームが予想より長い場合には、角度をつけるなどして微調整ができますが、アームの長さが足りない場合には、たとえばモニター上にアームが出せなかったり、マイクが一番よく音を拾う面が向けられなかったり…といった事態も起こりかねません。

モニターに対して、マイクがどのくらいまで出てくるか、画像や製品情報である程度調べることをオススメします。

耐荷重

耐荷重は、マイクをアームに取り付けた際に、しっかりと静止していられるかの判断に用います。

マイクの取り付けについては、マイク本体の重さだけではなく、ショックマウントやポップガードなどを取り付けていれば、当然その重さも含めて判断しなければなりません。

耐荷重をオーバーすると支えられないだけでなく、場合によっては落下の危険もあるので、大切なマイクを安全に利用するためにも、耐荷重の数値はしっかりとしたもの(1kg以上が一つの目安になると思います)を選んでみてください。

マイクアームの可動域

最後に、マイクアームの可動範囲がどのくらいあるかも、購入のポイントになります。

ロープロファイルのマイクアームなどでは、かなり広い範囲の可動域をもった製品もありますが、通常型では可動域にある程度制限がみられる製品も含まれますので、マイクの一番よく音を拾ってくれる面がしっかりとご自身の顔に向けられるように、どの部分がどの程度動くのかを、しっかり確認してみてください。

著者使用中のマイクアーム:Elgato Wave Mic Arm LP

ここからは実際に私が購入して使っているマイクアーム、Elgato Wave Mic Arm LPについてレビューしていきたいと思います。

マイクの仕様

Elgato(エルガト)社が発売した Wave Mic Arm LP の仕様は、

・デスクアームタイプ(ロープロファイル)
・クランプ最大開口幅:60mm
・長さ:740×160mm
・最大荷重:2kg
・可動範囲:ベース部分と関節部分は水平方向に各360°、関節部垂直方向には上向き90°、下向き60°

可動域が広くて、滑らかに動いてくれる

可動範囲が左右だけでなく上下にも広いので、色々な位置で使いやすい場所を探してきました。
私の現在の使い方は、モニターの下から通して口元にもってきているのですが、アームの動きが滑らかなので、とにかくストレスなく動いてくれます。

マイクを使い終わったときにも、アームをくるりと回して視界の邪魔にならない位置へマイクを出すことができます。このときの操作も軽くスイスイと回ってくれるので、いちいち固定部のネジを緩めて…などの操作は不要です。

モニターの邪魔になりにくい

低い位置でマイクを動かせるので、モニターを見るときに邪魔になりにくいのと、WEB会議をやる際にもカメラ映像内にマイクをほぼ映らない(調整すれば完全に映らないで使うことも可能な)ことが、とても気に入っています。

私はデスクトップパソコンを使用しているので、もしノートパソコンに切り替えた場合には、WEBカメラ位置からマイクを映らなくすることは難しくなると思います。

ただその場合にも、水平方向への可動域が広いロープロファイルですので、画面内にマイクが映り込む量はかなり減らせると思います。
実際にWEBカメラを低い位置に設置して試してみましたが、うまくやればWEBカメラの上にマイクを持ってくることができたので、音質もよい状態のままマイクを映り込ませず使うことも可能でした。

ケーブルをアーム内に収納出来てスッキリ

このマイクアームは、マイクのケーブルをアーム内に収納することができ、その作業もマグネット式のカバーを外すだけで簡単でした。
ケーブルがスッキリしているとデスク上の物に引っかかるストレスを減らすことができ、見た目にもキレイで助かります。

デメリットが無いわけではなく…

Wave Mic Arm LPのデメリットは次のものが挙げられます。

・モニターの高さや、外付けのスピーカーの配置次第では、ぶつかる
・マイクアームの中では値段が高い

私が以前使っていたモニターは古い製品で、モニタースタンドが割と短い商品でした。
そのモニターを使っていた時には、マイクアームの固定部がモニターにあたってしまう状態だったので、ホームセンターで板を買って、モニターの高さの底上げが必要でした。

その後、新しいモニターの購入にあわせて、モニターアームも導入しているので、今はストレスが掛からず使用できていますが、購入の前にお使いのモニタ―スタンドがどの程度の高さなのか、確認は必要かなと思います。

また、このモニターアームは性能が良いからこそですが、価格は他のモニターアームより高めです。
それでもときどき売り切れになっていることがあるので、人気ぶりが伺える製品ですね。

まとめ

モニターアームを導入する際に事前に確認したいポイントは、

・マイクアームの種類
・デスクへの固定方法(特に最大開口幅)
・アームの長さ
・耐荷重
・マイクアームの可動域

などが挙げられます。

特に、お使いのデスクにちゃんと固定して使えるかどうかは、マイクを設置する以前の話になりますので、
・マイクアームの種類
・デスクへの固定方法(特に最大開口幅)
の2点だけでも確認しておくと、購入後に焦らずに済みます。

また、オススメのElgato Wave Mic Arm LPについては、見た目だけでなく振動などのノイズからマイクを遠ざけ、なおかつ快適に操作できることもセットになりますので、お仕事などでマイクアーム導入をお考えの方は、ぜひご参考にしていただければと思います。

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この記事を書いた人

元理学療法士で、現在はセラピスト兼コーチングのコーチとして活動中。

お仕事の現場で関わった人や、パソコン周辺機器などで相談にのってきた方々、オンラインでの交流を通じて仲良くなった方など、
いくつもの人たちから「実際に使っている機器について詳しく教えてほしい」というお声をいただいて、このサイトが生まれました。
特に音声関係を中心に、お伝えしています。

皆さんの疑問やお悩みの解決に少しでも役立つように、整理してお届けしていきたいと思っています。

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