【音声サンプル付】SHURE MV6レビュー! MVシリーズ最新作マイクの音質は?性能は?どんな人にオススメ?

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MV6はUSB接続専用のダイナミックマイク!

当ブログではUSB接続で使えるダイナミックマイクとして、SHUREのMV7をオススメしてきました。
その新型のMV7+が発売されたのが2024年4月ですが、今回さらに2024年9月27日にMVシリーズ最新作のMV6が発売されました!

シリーズ最新、なおかつ上位機種のMV7+で使える機能もいくつか搭載ということで、どんなマイクになっているのか…今回も購入して試してみました!

実際に使用してわかったことは、MV6はノイズ除去に特化しつつ、MVシリーズで最も安く購入できるようになった製品だということです。

もちろん、上位機種のMV7+からは、リバーブ機能LEDライトショックマウントとなる部品とXLR接続の接続口などが省略されています。
こうした一部機能がカットされたからこその価格ですね。

ただ、音質アップにつながるリアルタイムデノイザーデジタルポップフィルターといった最新のノイズ抑制機能はMV7+と同様に使えますし、マイクスタンドも最初から付属しています。

シンプル構成だからこそ、楽しく気軽に使えるようになっているMV6。

今回はそんなMV6とMV7+とを比較しつつ、MV6がオススメになる人はどんな方なのかも、お伝えしていきたいと思います。

MV6の特徴と外観

MV6は、従来のMVシリーズのマイクと同様、ダイナミックマイクです。

コンデンサーマイクと比べたダイナミックマイクの特徴

・構造がシンプルで環境の影響を受けにくく、壊れにくい
・電子的な部品などが少ないことでマイクの感度が抑えられているため、パ行やバ行などの発声で口から出た息がマイクにあたったときのノイズもコンデンサーマイクより入りにくい
・マイクの感度が抑えられていることで、適正な距離で使わないと音量が小さく聴こえやすい
・人の声やボーカルの収録に向いている(音楽など楽器の収録などにはあまり向かない)

ダイナミックマイクは、電子的な部品が少ないためオーディオインターフェースとつなぐ必要があるタイプがほとんどです。
そしてオーディオインターフェースはXLR端子での接続になるため、パソコンやモバイル端末には直接つなぐことができないことがほとんどです。

しかし近年は、USBでも接続可能なダイナミックマイクもいくつか発売されるようになってきました

当ブログでもご紹介したことのある、MV7+やMV7もそうしたマイクの一部です。

今回発売されたMV6は、一転してUSB接続のみのダイナミックマイクという珍しい構造になっています。
XLR接続の部品が無いぶん、価格を抑えることにつながっている面もあるでしょう。

MV6と他のMVシリーズのマイクの違いはこちらです。

SHURE MVシリーズ機能比較

MV6MV7+MV7
オートレベルモード
デジタルポップフィルタ×
リアルタイムデノイザー×
リバーブ設定××
コンプレッサー×
リミッター×
ハイパスフィルター
ミュートボタン
LEDライト×△(タッチパネル)
USB接続口USB-CUSB-CUSB Micro-B
XLR接続口×
3.5mmヘッドホンジャック
モニターミックス
ショックマウント×
マイクスタンド△(別途同梱版あり)×
USB使用時のマイク感度-34.7dBFS/Pa-33dBFS/Pa-47dBFS/Pa
同梱ケーブルの長さUSB C-C(1m)USB C-C(3m)Micro-B-A(3m)
Micro-B-C(3m)

機能の差は色々ですね。
この情報だけではまだイメージができないと思いますので、ここからはさらにMV6の外観などをご紹介していきます!

パッケージと内容

MV6は、マイクとマイクスタンドが同梱されて発売されています。

箱の中にはマイク本体のほか、マイクスタンドの台座と軸、そしてUSB-Cケーブルが入っています。
同梱されているUSB-Cケーブルは長さが1mです。マイクアームなどを使用する場合には長さが足りない場合があるため、必要であれば2~3m程度のケーブルを別途用意するのがいいかもしれません。

スタンドの台座は、MV7+のマイクスタンド同梱版と同様に滑り止め&クッションのラバーが付いており、こちらはSHUREのイメージカラーのライトグリーンの色がついています。

いっぽうでスタンドの軸は高さが変えられないタイプですので、使用者の身長や環境次第では、マイク位置が低く感じることもあるかもしれません。
マイクの上下の向きは一定の範囲で変更が可能になっています。

マイク背面にはUSB-Cケーブルの差込口イヤホンジャックがあります。
マイクの上部には音声ミュートボタン。こちらのミュートボタンは、押し込むのではなく触れるだけで反応してくれるタイプです。(音声ミュートがオンになると、ボタンのマイクの形になっているライト部分が赤く光ります

シンプルな構造をしているのがお分かりいただけるかと思います。

マイクに付属のウインドスクリーンのスポンジですが、長さはMV7+に近いものの厚さには大きな差がありました

MV7+のスポンジと比較すると、厚みは半分以下です。
ウインドスクリーンを外したマイク本体には、プラスチック製のフレームがついていました。
マイク本体部には一部にスポンジのようなものが貼りつけられていますが、ノイズの防音の程度はわかりません。

ただ、ウインドスクリーンがあることでマイク本体に唾液が付着することを防げますので、そういった点では製品が長持ちするために助かりますね。

マイク外観については以上です。

MV6マイク音声&各種機能

ここからは、MV6のマイク音声を各種機能とあわせてご紹介していきます。

MV6には、MV7+にも搭載されているノイズ消去の機能があります。

実際の音声を収録してみましたので、よろしければMV7+とも比較しながらお聴きください。
MV7+のマイク音声テストが掲載してある記事はこちら↓

MV6:距離と方向別の音声

キーボードのタッチ音の入り込みテストはこちら

MV6:リアルタイムデノイザーの効果テスト

背景音は、私が個人的に録音した花火大会のときの音声が流れています。リアルタイムデノイザーのオン・オフともに同じ音声がバックで流してあります。

続いて、MV7+でも行いましたドライヤーを使った状態でのテストです。

続いて、音声ミュートボタンを押したときのノイズの入り方テストです。

MV6:音声ミュートボタンテスト

音声テストは以上です。

MV7+の記事と比較していただくと、ノイズ抑制機能については聴こえ方もほとんど遜色ないのがお解りいただけるかと思います。

その一方で、MV7+では使えたリアルタイムに反響音の効果をつけるリバーブ機能が使えません!

MV7+のみで使える、リバーブ機能の音声サンプルはこちら↓

配信などでリアルタイムに音声効果をつけて楽しみたい!という方にとっては残念に思われるかもしれません。
今後、専用ソフトウェアの更新で追加されたら嬉しいのですが、現時点ではリバーブ機能については除外されています。

音声テストについては以上です。

MV6がオススメな人とは

ここまでで、MV6はMV7+と同等レベルのノイズ対策機能を搭載したマイクであることが、おわかりいただけたかと思います。
その一方で、XLR接続ができないことや、リバーブ機能など音声へ加工する機能が除かれています。

MV6がオススメとなる方は、次のような条件の方です。

・家庭の環境音やエアコン等の動作音が入りやすい場所でマイクを使っている方
・USB-Cで接続することで、マイクをパソコンやスマホ、タブレット端末でも使いたい方
・SHUREの高音質なダイナミックマイクを試しに使ってみたい方

一方で、
MV6があまりオススメできないケースは、次のような方になります。

・MVシリーズのマイクの性能をフルで使いたい方
・リアルタイムで音声の加工や制御も使いたい(編集の手間を減らしたい)方
・将来的にはXLR接続でより高音質な収録も行っていきたい方

MV6は、MVシリーズのマイクのエントリーモデル(初めての方向け)という立ち位置ですから、このシリーズのマイク性能をフル活用したいという場合は、最初からMV7+を選んでいただいたほうが後悔はないと思います。

とはいえ、MV6もUSB接続での音声ならMV7+とそれほど大きな差はありません。
ですからMV6の最大の特徴は、MV7+にも搭載されたリアルタイムデノイザーやデジタルポップフィルターが使えることと、SHUREの最新マイクを、同シリーズで(USB接続で使えるマイクとしては)一番安い価格で使えることにあります。

USB接続で使えるダイナミックマイクとしては、非常にレベルの高い音質と機能を持ったマイクが、SHUREのMVシリーズだと思います。
今回それが、よりお手軽に購入できる値段で登場してくれました。

MV6とMV7+、ともに大変オススメなマイクですので、新しいマイクを探している方は、ぜひともご検討ください。

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この記事を書いた人

元理学療法士で、現在はセラピスト兼コーチングのコーチとして活動中。

お仕事の現場で関わった人や、パソコン周辺機器などで相談にのってきた方々、オンラインでの交流を通じて仲良くなった方など、
いくつもの人たちから「実際に使っている機器について詳しく教えてほしい」というお声をいただいて、このサイトが生まれました。
特に音声関係を中心に、お伝えしています。

皆さんの疑問やお悩みの解決に少しでも役立つように、整理してお届けしていきたいと思っています。

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