【音声サンプル付】HyperX QuadCast 2SはSとどんな違いがある?音質、構造、その他…進化のポイントについて徹底レビュー!

※当サイトは、アフィリエイト広告を利用しています

目次

HyperX Castシリーズ最新のQuadCast 2S は、どう進化?

HyperX QuadCast 2Sは、QuadCast Sの後継機として2024年11月22日に発売されました。

検索でも上位で表示されることが多いHyperXシリーズのマイク。
その最新作となるQuadCast 2S(以下:2S)は、どこがどう進化したのか。
特に旧作であるQuadCast S(以下:S) との違いは、気になっている方も多いのではないでしょうか?

Sは発売から4年以上経ちますが、今でも人気のあるマイクの1つです。
インターネットの動画配信などを観ていても、色々な方が使っているのをみかけます。

Sの魅力といえば、マイクでできたらいいな・あったらいいなの機能が一通りそろっているところ。
当ブログサイトでも、様々なケースで使い勝手が良いマイクとしてオススメしてきました。

そんなSの後継機が出たとなると、その機能に興味を持たずにはいられません。
今回も忖度なしに商品の魅力をお伝えできるように、実際に購入して使ってみました!

この記事では特に2SとSとの比較を中心にしながら、2Sの魅力をお伝えしていきたいと思います!

QuadCast S と 2S の性能比較

まず最初に、今回どんな性能の向上があったかの比較をみていきましょう。
今回はSと2Sのほか、QuadCast 2との比較も載せましたので、参考にしてください。

QuadCast S
QuadCast 2S
QuadCast 2
本体色黒、白
接続方式USB端子
(C→A)または(C→C)
USB端子
(C→A)または(C→C)
USB端子
(C→A)または(C→C)
ミュートボタン
指向性切替・カーディオイド
・無指向
・双方向
・ステレオ
・カーディオイド
・無指向
・双方向
・ステレオ
・カーディオイド
・無指向
・双方向
・ステレオ
ポップフィルター〇(内蔵)〇(内蔵)〇(内蔵)
ビット深度16bit16bit・24bit・32bit
から選択可
16bit・24bit
から選択可
サンプリングレート・8000・11025
・16000・22050
・32000・44100
・48000Hzから選択可
・44100・48000
・96000・192000Hz
から選択可
44100・48000
・96000Hz
から選択可
マイク照明効果・フルカラー(RGB)
・6種類の照明効果から選択可
・フルカラー(ARGB)
・8種類の照明効果から選択可
・赤のみ
・照明効果の選択可
マイクスタンド
ショックマウント
ゲイン調整
ヘッドホン接続〇(3.5mm)〇(3.5mm)〇(3.5mm)
マウントアダプタ3/8または5/8インチに対応3/8または5/8インチに対応3/8または5/8インチに対応
高さ25cm25.6cm不明(約24cm?)
重量
※総重量はUSBケーブル込の数字
マイク:254g
付属部:360g
総重量:710g
マイク:350g
付属部:415g
総重量:840g※実測値
マイク:335g?
付属部:不明
総重量:不明
マイク画像出展:HyperX公式

表に掲載したもので特に変わったのは、音質に関わるビット深度・サンプリングレートと呼ばれる数値の面で、2SはSに比べて最大値がかなり上がっています

これらの数値が上がることで音質にどのような変化が出てくるのかについては、この記事内で改めて説明しますが、この変化は楽器の演奏などを収録し、さらに編集をするといった用途の方には大きな変化となります。

ただその一方で、人の耳ではほとんどその差を聴き分けることができないものであることも、先にお伝えしておきます。

外見の変化について

LEDライト

外見上の変化としては、LEDライトの照明効果について、その性能が大幅に引き上げられています。
今回公式の発表で、2Sでは内部に108個のLEDライトが使用されているとのこと。
これによって、Sに比べてかなり滑らかで多彩な色の変化を表現してくれるようになりました!

LEDライトが設置されている箇所が上下2ヶ所だったSに比べて、かなり多彩で滑らかに演出ができるようになったと感じています。
もちろん、専用ソフトを使用すればライトを単色で表現したり、その明るさの程度などもかなり自由に幅広く設定することが可能です。

仕事などで使用する際には、こうした照明が邪魔になることもあるかもしれません。
そんな場合、照明をオフにして使用することも可能です。

照明をオフにする場合のデメリットとして、Sではミュートボタンを押したときに「ミュート機能がオンなのかオフなのかがわからない」という問題がありました

しかし今回、2Sではマイク正面のマルチファンクションロータリーノブの部分のライトが変化して、ミュートになるとマイクのアイコン部分の照明が赤色になることで、マイクの照明を切っていてもミュートのオン・オフがわかるようになりました。

小さなライトなのであまり目立ちませんが、それでも照明オフの状態でもミュート機能の判別ができるようになったことは、1つの進化だと思います。

マイクのサイズ

マイクの大きさにも変更がありました。
2S と S の大きさを、500mlのペットボトルと、HyperXシリーズ最小サイズのSoloCastと比較してみました。

2SはSに比べてわずかに大きくなっています。
サイズ以上に重さが100gほど違うのは、内蔵されているLEDライトの重さの違いではないかと思います。

USB・イヤホンジャックの差込位置

USBの差込口とイヤホンジャックについては、マイク後方にあることは変わりません。
ただ、Sはマイクの真後ろに差込口があり、マイクスタンドの開口部を通さないとUSBケーブルが少し差込みにくいところがありました。
これに対して2Sは、本体真後ろに対してほんの少し斜め後ろの位置にあるため、マイクスタンドの開口部を通さなくてもUSBケーブルが当たることなく差込めるようになっています!

ゲイン調整

ゲイン調整の調整は、かつてはマイク底部のノブで調整をしていましたが、今回からマイク正面部のマルチファンクションロータリーノブで操作するようになりました。

このマルチファンクションロータリーノブは、ゲイン調整だけでなく、ヘッドフォンボリューム、モニタリングの調整(モニターミックス)、マイクの指向性の変更などが行えます。
操作をしなければいけない場所が1ヶ所に集約されたことで、より感覚的に扱えるようになったと言えます。

ただ、マイク自体が感度の高いコンデンサーマイクなうえ、ノブが少し固めなので、ミュートをしていない状態でゲイン調整などノブを回す操作をすると、けっこうゴリゴリと音がします。

かなりわかりやすいノイズになってしまいますので、そのあたりは事前に設定の調整が必要になってくると思います。
(ノブが固めになっていることで、Sに比べてゲイン調整ノブの誤作動が少なくできる…という利点になっているとも言えます)

音声ミュートボタン

音声ミュートボタンは、前作同様にマイク上部です。
Sのときと同様に、触れるか触れないかくらいの距離で反応してくれるのが嬉しいですね。

音声ミュートボタンは、これくらいの距離感でも反応してくれます

音声テスト

ここからは、2Sの音声について色々なパターンで収録を行ったものをあげていきます。
聞き比べて、マイク選びの参考にしていただければと思います。

QuadCast 2S

距離・ゲイン別の音声比較

距離・ゲイン別では、5cmだとコンデンサーマイクならではの近接効果で低音部が協調されているように感じます。
10~20cmあたりが適切な距離だと思われますので、使用時に口元からマイクまでの距離の調節の参考にしていただければと思います。

なお、マイクのビット深度・サンプリングレートを最大にしたものも収録してみました。

私の耳にはその差はわかりませんでしたが、皆さんはいかがでしょうか?


カーディオイド設定時のマイクの方向別音声

カーディオイド(単一指向性)では、マイク正面以外の音が拾いにくくなります。
側面や背面からの音の入りにくさについては、Sの頃と概ね同じような感じです。


2SとSの音声比較

2SとSの音声を比べてみました。
マイクの初期設定値や変更できる最大値が2SとSで異なりますが、ゲイン最大や中間位で揃えた場合には、Sの音声のほうが2Sよりも大きめになる傾向があると感じました。

音声の面では、2SのほうがSよりもやや落ち着きのある、マイルドな音になっている印象がありました。
Sのほうがクリアだけど硬い音のような…?
このあたりは好みもあるかと思いますので、ぜひ聞き比べてみてください。

まとめ

QuadCast 2Sは、LEDライトの多彩なパターンや扱いやすさ、差込口やミュート時のライトなど細かな面の配慮などがみられました。
音声の質については、Sと比べて大きな変化はみられないものの、これまで以上に落ち着きのあるバランスの良い音声に仕上がっているように感じました。

上記を踏まえたうえで、感想として、

・快適な使用感やクリアながら落ち着きある高音質な音声と、より魅力的なライティング演出などが欲しい方はQuadCast 2S

・費用面を安く抑えつつも一通り機能が充実したマイクを選びたいならQuadCast S

といった選び方ができるかな…と思います。

QuadCastシリーズの完成度の高さを感じた今回の比較ですが、そのうえでも2Sはさすがの正統進化といった感じで、特に今回は操作感や演出面でより一層充実したような印象でした。

皆さんは2SとS、どちらが気に入ったでしょうか。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

元理学療法士で、現在はセラピスト兼コーチングのコーチとして活動中。

お仕事の現場で関わった人や、パソコン周辺機器などで相談にのってきた方々、オンラインでの交流を通じて仲良くなった方など、
いくつもの人たちから「実際に使っている機器について詳しく教えてほしい」というお声をいただいて、このサイトが生まれました。
特に音声関係を中心に、お伝えしています。

皆さんの疑問やお悩みの解決に少しでも役立つように、整理してお届けしていきたいと思っています。

目次