初めてのマイク購入なら、USB接続のマイクがおすすめ!
この記事をご覧になられた方は、マイクの購入をしようと色々と調べたりした結果、どのマイクがいいのか分からなくなってきている人が多くいらっしゃると思います。
当ブログではこれまで一貫して、初めてマイクを購入する人に向けて、USB接続できるマイクをオススメしています。
その理由は、USB接続のマイクはパソコンにケーブルを差し込むだけで使える「プラグ&プレイ」仕様のものが多く、面倒な設定や専門知識がほとんど必要ないからです。
一方、XLR接続のマイクは、音質面で優れる反面、オーディオインターフェースや追加のケーブル購入などが必要になります。また、このような初期費用や準備の手間が増えるだけでなく、機材選びや接続、設定方法などの知識も求められるため、結果として購入後に「もっとこうすればよかった…」と後悔につながることもあります。
その点でUSBマイクはマイク本体に音声処理機能が内蔵されているため、通話・配信・動画制作などをすぐに始められるところが大きな魅力です。
「まずは良い音で話したい」「難しいことは避けたい」という初心者にとって、USBマイクは最も手軽で失敗しにくい選択肢と言えるでしょう。
この記事では、そんなUSB接続のマイクのうち、当ブログで特にオススメするものを3つに絞りました。
マイク選びに悩んでいる方に、参考にしていただければ嬉しいです。
USB接続マイクのオススメ3選!
1. HyperX SoloCast 2 — 初心者向けコスパ最強エントリーマイク
HyperX SoloCast 2 は USB接続のコンデンサーマイクで、同シリーズのエントリーモデルです。
手軽さと価格の安さが特に魅力で、USBで接続すればすぐに使える初心者向けのモデルでもあります。
通話や配信など幅広い用途にも対応しています。
SoloCast2の音声サンプル
長所(メリット)
● とにかく簡単に使える:
USB接続の「プラグ&プレイ」設計で、特別な設定をすることなくすぐ通話や配信が始められます。
付属のUSBケーブルでマイクとつなぐだけなので、初心者でも安心です。
● コストパフォーマンスが高い:
1万円以下の手頃な価格帯ですが、同価格帯の中でも音質・操作性ともに優秀です。
予算を抑えたい人や「お手頃価格でも良い音で声を届けたい」といった方に最適です。
● 内蔵ショックマウント&ポップガード:
SoloCast2では内部にショックマウントとポップガードが搭載されました。これは旧モデルであるSoloCastには無かったもので、大きく進化したポイントでもあります。
机の振動や発声時のポップノイズを軽減してくれるため、旧モデルより快適な録音が可能です。
● わかりやすい音声ミュートボタン:
マイク上部に音声ミュートボタンがあり、旧モデルよりも大きくなり使いやすくなりました。
ミュート中かどうかもライトでハッキリと見てわかるので、安心です。
●スタンドと一体型
マイクスタンドと一体化しているため、購入してすぐに使用可能です。
本体が小型軽量なので、小さなスタンドでも安定しています。
短所(デメリット)
● 機能が必要最低限に絞られている:
ゲイン(音量)調整ノブなどがついていないので、詳細な設定は専用ソフトで行う必要があります。
また、音の拾いやすい方向(指向性)を切り替える機能や、音声にエフェクトをかける機能などは搭載されていません。
● やや机のノイズが入りやすい:
ショックマウント内蔵でも、近距離でキーボードを打つ音やマウス使用時の音はある程度拾います。
マイクが小型かつスタンドも小さいため、机の上のノイズはかなり入りやすいです。
より静かな録音環境を求める場合は、マイクアームの導入などの工夫が必要になります。
● コンデンサーマイクなので使用環境に左右されやすい:
SoloCast2はコンデンサーマイクという種類のマイクなので、繊細な音も拾える(感度が高い)一方で、室内の反響音や生活音も入りやすいマイクになります。
SoloCast2が向いているのは…
- 初めてUSBマイクを購入する人
- 低予算で配信・通話音質を改善したい人
- 簡単な操作を重視する人
SoloCast2についてさらに詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。

2. HyperX QuadCast 2 — 多機能&クリア音質の万能USBマイク
QuadCast 2 はSoloCast2の上位版となるコンデンサーマイクです。
USB接続はもちろん、24bit/96kHzの高音質に対応し、複数の指向性切替や、ミュートボタン、ゲイン操作ダイヤルなどもついた多機能なところが特徴です。
Quadcast 2Sの音声サンプル
※購入したモデルが2Sなので、こちらはQuadCast「2S」の音声サンプルになります。
音質としては、Quadcast 2もこれに近い音質であるとお考えください。
長所(メリット)
● 多彩な指向性モード:
マイクの音の拾いやすい方向性のことを、指向性といいます。
Quadcast 2では、カーディオイド(単一指向性)/全指向性/ステレオ/両指向性の4種を切り替えられるため、自分1人の配信だけでなく、場合によって複数人での会議・複数人録音などにも対応することが可能です。
● 高音質:
24bit/96kHzといった高音質に対応で、USB接続ながらスタジオ仕様に近い高音質録音が可能です。音質の点でも、SoloCast2より内部処理が強化されています。
● 操作ダイヤルがあるので直感的に設定ができる:
ゲイン・モニター音量・指向性などを、マイク前部にあるノブで直感的に変更・設定することができます。
マイク使用中でもすぐ変更や調整ができます。専用ソフトを使用しなくてもその場で切り替えができるのがとても便利です。
● ショックマウント・ポップフィルターが最初から搭載:
振動ノイズを減らすショックマウントや発声時のポップノイズを軽減するポップフィルターが、購入時からすでに付属しています。これにより、使用時の各種ノイズが軽減されています。
●わかりやすいLEDインジケーター:
マイクの各所にあるLEDインジケーターで状態が視覚的に確認でき、使用中でも視認性が高いです。
●わかりやすい音声ミュートボタン:
SoloCast2と同様に、マイク上部に音声ミュートボタンがあります。
軽く触れるか触れないかの位置でも反応してくれるほか、ミュート中かどうかもマイクのLEDライトでハッキリと見てわかるので、安心です。
短所(デメリット)
● SoloCast2より高価:
多機能になるため、当然ですが価格が上がります。単にコスト重視の人には使わない機能も出てくる可能性があります。
● 用途次第ではオーバースペック:
一般的な通話やボイスチャットといったシンプルな録音だけの使用では、QuadCast2の機能を活かしきれない場合があります。
● コンデンサーマイクなので環境音を拾いやすい:
SoloCast2同様、感度が高いため周辺の環境音を拾いやすい面があります(これはすべてのコンデンサーマイクに言えることです)。
最大限の性能を発揮するためには、静音環境を用意することも必要になっていきます。
●マイク本体のLEDライトのライティングパターンが限られている:
マイク本体のライティングパターンは、基本的に赤色で固定されています。
より多様なライティングを希望する場合には、さらに上位機種となるQuadcast 2Sを選択したほうがよいです。
Quadcast 2が向いているのは…
- 多目的録音・配信をしたい人
- 高音質を求める人や配信者
- 操作性にこだわる人
QuadCast 2Sになりますが、詳細について知りたい方はこちらの記事もご覧ください。

3. Shure MV7+ — プロ品質&拡張性のあるハイブリッドマイク
MV7+ はUSBに加えてXLR接続にも対応するダイナミックマイクです。
放送局レベルに迫るような音質と様々な音声調整機能を備えた高性能モデルです。
特にUSB接続時に使えるオートレベルの音量調整とリアルタイムでノイズを減らしてくれる機能が、ダイナミックマイクの弱点を補ってくれたり、生活音を入りにくくしてくれたりと、大変便利なマイクです。
私も現在メインのマイクとして愛用中です。
MV7+の音声サンプル
長所(メリット)
● クリアで自然な音質:
ダイナミックマイクはコンデンサーマイクに比べると、音に温かみがあり、スタジオなどではない一般的な環境においてボーカル用のマイクとして向いている特性があります。ラジオ風な音声が得意とも言えます。
そうしたダイナミックマイクの中でも、MV7+は比較的声の輪郭がはっきりしています。
また、ダイナミックマイクは全般的に、コンデンサーマイクに比べて余計な背景音を拾いにくい特性があります。
● 専用ソフト使用によるDSP機能・調整アプリ:
専用ソフトを使えば、ゲインやイコライザーなど細かい音質調整が可能です。
ダイナミックマイクは全般的に口元とマイクの距離の変化に非常に影響が出やすいマイクですが、このMV7+に搭載されているオートレベルの音量調整機能は、そのデメリットに対してかなり自然に自動で音量調整をしてくれるところが非常に使いやすいです。
また、使用中に自動でノイズ処理をしてくれるリアルタイムデノイザーが搭載されており、こちらもオン・オフを切り替えた瞬間がすぐわかるほど、エアコンの動作音などのノイズを抑えてくれる機能がついています。
このほか、リバーブ(音に反響音をつける)効果なども、専用ソフトで自由にオン・オフできたりします。
※これらの機能は、一度設定しておけば電源を切ったり他の機器につなぎ変えた場合にも、設定が引き継がれます。
● ダイナミックマイクならではの頑丈さと扱いやすさ:
ダイナミックマイクはコンデンサーマイクに比べると構造がシンプルなため、振動や衝撃にも強いので長期使用や持ち運びにも強い設計になっています。
また、湿気に対してもコンデンサーマイクより強いので、季節の影響や保管の点でも便利です。
●ショックマウント構造やポップフィルターが付属:
先ほどまで紹介していたHyperXのSoloCast2やQuadcast 2などと同様に、マイクの構造に振動抑制のショックマウント機構やポップフィルターが最初からついています。
● USB接続とXLR接続のハイブリッド対応:
このマイクはUSB接続だけでなく、XLR接続にも対応しています。
これによってマイクの知識や使用経験が増えて、将来オーディオインターフェイスを導入してより高音質の環境で使用したいと思うようになった時にも、マイクをそのまま使用することができます。
短所(デメリット)
● 価格が高め:
SoloCast2やQuadCast2 と比べてもさらに価格が高く、予算重視の型にとっては敷居が高いです。
●マイクスタンドもしくはマイクアームが必要:
マイク単体の購入時の状態では、マイクスタンドが付属しません。
このため、マイクスタンドが付属するタイプを購入するか、マイクスタンドもしくはマイクアームを別途購入する必要があります。
● USBモードでの音質に賛否:
USB接続で使用した場合、内蔵ソフトの処理に依存する部分があり、その結果XLR接続と比べると音が「こもる」と感じる方も一定数いるようです。
特にリアルタイムデノイザーでノイズ処理をした際に、周辺の雑音が大きい場合には、音声にノイズ処理独特の変質が起こることがあります。(ただしこれは、ノイズ処理機能を搭載しているマイクであればどんなマイクでも起こり得ることです)
より高音質な使用を望む場合には、XLR接続での利用がおすすめですが、そうなるとオーディオインターフェイスという機器の購入が必要になります。
※個人的に使用した感想としては、ダイナミックマイクの中でUSB接続で使用できるものの中では、音質はトップクラスだと感じていますので、このあたりは使用した人の好みによると思います。
●専用ソフトの操作が必要な場面がある:
多くの機能がついているマイクであるため、Shure Mix / MOTIVという専用ソフトで設定をすることで本来の性能を発揮できます。逆にいえば専用ソフトの使い方については、最初だけ調べる必要があります。
ただ、多くの機能は一度設定してしまえばその後に切り替える頻度は少ないと思います。
また、毎回専用ソフトを起動する必要もありません。
MV7+が向いているのは…
- 高音質で周辺の雑音にも対応できるマイクがほしい人
- マイクを取り外して持ち歩く可能性がある人
- コンデンサーマイクより取扱いが楽なので、保管などに気を使いたくない人
- 特に1人でマイクを使用することを想定している人
- 将来的にXLR接続などのより高度な音響機材の使用も考えている人
MV7+についてより詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。

🧠 まとめ
今回は、当ブログサイトでオススメのマイク3選をお伝えしました。
ここで紹介している3つのマイクは、どれも売れ行きの面でも人気のあるタイプであり、私自身も購入して実際に使用してみながら、皆さんにオススメできると思うものを選んでいます。
最後に簡単な比較を表にしてみました。
参考にしていただけたら幸いです。
| モデル | 音質 | 機能性 | 価格帯 | 利用用途 | 向いている人 |
|---|---|---|---|---|---|
| SoloCast 2 | 標準クラス | 初心者向け | 低 | 通話・簡易配信 | 初心者・低予算 |
| QuadCast 2 | 上位~プロ品質 | 多機能 | 中 | 通話・配信全般 | 配信者・多用途 |
| MV7+ | 上位~プロ品質 | 多機能 | 高 | 通話・配信全般 | 配信者・多用途・長期運用 |
- まずUSBで手軽に始めたい → SoloCast2
- 高音質&直感操作で充実させたい → QuadCast2
- 高音質を目指しつつ生活音対策をしたり、将来的な音響機材のレベルアップにも対応したい → MV7+
皆さんにとって最適なマイクが、みつかりますように!
